子どもが就職や結婚で家を出て、毎日の食事の量も、洗濯物の量も減った。ずっと「早く自分の時間がほしい」と思っていたはずなのに、いざそうなると、心にぽっかり穴があいたような寂しさを感じる――。
この状態は「空の巣症候群」と呼ばれることがあります。鳥のひなが巣立ったあと、空になった巣を見つめる親鳥の気持ちにたとえた言葉です。
子育てに一生懸命だった人ほど、感じやすい気持ちです。あなたが弱いわけでも、子離れできていないわけでもありません。
なぜ、こんなに寂しいのか
子育てのあいだ、あなたの毎日は「子どものため」を中心に回っていました。
- 何時に起きて、何をつくるか
- 週末をどう過ごすか
- 何にお金と時間を使うか
その中心がなくなったので、毎日の「軸」が急になくなったように感じるのです。寂しさは、それだけ深く子どもと向き合ってきた証です。
寂しさとの付き合い方
寂しいと感じていい
まずは、寂しさを無理に消そうとしないでください。「寂しいな」と口に出したり、日記に書いたりするだけでも、気持ちは少しずつ落ち着いてきます。
子どもとの「新しい関係」を楽しむ
子どもが巣立っても、親子の関係が終わるわけではありません。これからは、大人どうしの関係が始まります。
- 用事がなくても、ときどき短いメッセージを送る
- 子どもの話を、口をはさまずに聞く
- 会ったときは、昔話より「最近どう?」を楽しむ
夫婦や自分のための時間に目を向ける
子育て中は後回しにしていた、夫婦の時間や、自分の楽しみに少しずつ目を向けてみましょう。
次の役割や楽しみを見つけるヒント
子育てで身につけた力は、これからも役に立ちます。
| 子育てで育った力 | これから生かせる場 |
|---|---|
| 人の世話をする力 | 地域のボランティア、子ども食堂、見守り活動 |
| 段取りする力 | 趣味の会の世話役、地域の行事 |
| 料理や家事の工夫 | 料理教室、手づくりのおすそわけ |
| 子どもの話を聞く力 | 人の相談にのる、傾聴ボランティア |
数秘術でわかる「次の楽しみ」
数秘術のライフ・パス・ナンバーで、2・6・9の人は、もともと人のお世話をすることで心が満たされるタイプと言われます。子育てが終わったあと、とくに寂しさを感じやすいかもしれません。
その力は、地域や趣味の場でも大きく生かせます。一方、3・5の人は新しい場所や出会いで元気になるタイプ。外に出る予定を増やすと、気持ちが軽くなりやすいでしょう。
→ ライフ・パス・ナンバー計算|生年月日からわかるあなたの数字
新しいことを始めるなら
これまで子どもに使ってきた時間を、自分の学びや楽しみに使ってみるのもおすすめです。
つらい気持ちが続くときは
気持ちの落ちこみが長く続いたり、眠れない日が続いたりするときは、一人で抱えこまずに相談してください。
- お住まいの市区町村の保健所・保健センター
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話・SNSで相談できる窓口がまとまっています)
今日の小さな一歩
今日、「子育てが終わったら、やってみたかったこと」を一つ思い出して、書き出してみましょう。
ずっと後回しにしてきたその願いは、今のあなたに向けた、昔のあなたからのメッセージかもしれません。